暮らしを楽しむ

日々の楽しいことログ

シンプルなクローゼットが地球を救う ファッション革命実践ガイド

                  シンプルなクローゼットが地球を救う

少ない服のメリットは

ミニマリストや断捨離の流行で、衣類の数を減らしている人多いですよね。洋服の数を減らせばおしゃれになるとか、管理する手間もなくなるとか、少ない服のメリットはたくさんあります。
ここで語られるメリットって自分軸です。

この本のタイトルは「シンプルなクローゼットは地球を救う」。シンプルなクローゼットのメリットは、私たちのためだけじゃないんです。「地球を救う」ですよ!

ファストファッションの台頭で、洋服を買うことのハードルは低くなりましたね。ユニクロやGUの購入者レビューには「気に入ったので全色買いました!」なんてコメントも。1枚1,000円、5枚買っても5,000円。大人買いなんて言われますね。

考えなければいけないことは、価格じゃないんです。衣料の製造時には大量の水を使い、二酸化炭素も排出します。ポリエステルは洗濯のたびにマイクロプラスチックが溶け出し、不要になった衣類は埋め立て地に捨てられている。安価な衣料を大量に購入、短期間で使い捨てることは、環境に大きな負荷を与えているーこれが、この本の問題意識です。

もしも世界を変えたいと思うなら、まずは自分の身に着けている服と靴から変えていくべき。

クローゼットを整えて、かしこい買い物をする判断力を取り戻し、本当に自分に合ったスタイルを発見する。生き方も大きく変わる。そして地球も救うことになる。

クローゼットの整え方は、自分の持っている服を把握することからスタート。
ミニマル系の本でよく紹介される「カプセルワードローブ」「プロジェクト333」も紹介されています。
ミニマル系の本と異なるのは、自分の着るものがどこからきて何で作られているのかを知ること。衣類の素材が何なのか。縫製の具合も確認する。

よいものを少しだけ買う

新たに服を購入するときには「よいものを少しだけ買う」。みなさんは洋服をどれくらいで処分していますか?
この本では、少なくとも1枚の服を3年もしくは100回使用することを推奨しています。それよりも早くだめになったり、毛玉だらけになるのは、品質がよくなかったということ。
洋服ってどれくらいで買い替えればよいかわからなかったので、これからは3年もしくは100回を目安にしていこう。服を買う頻度と量を減らした分、質のいいものを購入することが大事。
人間心理的には、安いほうがうれしいし、得した気持ちになります。シンプルなクローゼットを整えたいなら、よいものを少しだけ買うことを心がけたい。

質のよい服をどうやって見つけるのか知りたい方、流行に振り回されないシンプルなクローゼットを目指している方におすすめの本です。

シンプルなクローゼットが地球を救う(エリザベス・L・クライン:春秋社)