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観察力を磨く|美術展をあっという間に見終わる私がアートを楽しむために

美術展が好きで、休みの日にはあちこち行っています。

なんですが、いまいち美術展を楽しめていない気がして、美術を理解する本など、いろんな本を読んできて、これだっ!て思ったことをまとめておきます。

美術展に行った時に、一枚の絵をどれくらい時間かけて見ていますか?

じっくり見よう!と思いながらも、何をどうじっくり見ていいのかわからず、さっさかさっさかと次の展示物を見て、あっという間に見終わる始末。たくさん美術展に行っているのに、蓄積がないというか、何を見たのか記憶に残っていないのですよ。

それでも、楽しい時間を過ごせたのだからよしなのですけど、やはりそれでは空しい。そこで、美術鑑賞の本とか、美術史の本だとか、西洋絵画を理解するには聖書とギリシャ神話の本じゃないかとか、いろいろ読んできました。

そしてたどりついたこと。

自分に足りないのは、絵を観察することです。

以前、『絵を見る技術』(秋田麻早子)を読んで、絵の中の線やしぐさが絵を見る順路を示しているというのに衝撃を受けて、絵を見るのがとても楽しくなりました。でも、もう一歩、細かいところを見逃しているという気がしていました。

そこで出会ったのが、『観察力を磨く 名画読解』(エイミー・E・ハーマン)です。

この本は、観察力を磨くために名画を見ようという本で、美術鑑賞本ではありません。観察力を磨くために、絵画を見ることがトレーニングになると、注意深く絵を見るためのポイントを紹介しています。

観察力が身につくと、状況を正しく把握でき、日常生活や仕事で役に立つということなんです。細部まで見ること、見えたことからわかること、わかったこと伝えることと発展させていきます。わかったことを伝える練習をするでは、気分を害するような絵画を客観的に言語化することで、言いにくいことを冷静に伝えることができるようになるというのです。

この本に出てくる事例を試すと、自分がいかに観察できていないかを思い知らされます。絵の目立つところだけしか見ていないのですよね。

まずは時間をかけてじっくり見ること。日々の暮らしで心がけていこう。

以上、まる。